前回に引き続き、「神楽 KAGURA」を発売するまでのお話です。

秋の新商品「神楽 KAGURA」はコチラ↓


2017年 6月1日 3回目のミーティング
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「神楽 KAGURA」仕様決定!

招待状、席次表の表紙、メニュー、席札は、ハーフエア コットン 4/6 180kg で決定。
デザイナーさんは②グムンドコットンを推していましたが、コストがかかりすぎ商品価格も跳ね上がってしまうので断念。
真っ白ではなくなりましたが、手触り感の優しい、それでいて端正な佇まいも持ち合わせたいいチョイスだと思います。

ただ、金縁をつけるにはあまり向かない用紙だということで、擦れると剥がれやすい用紙なんですってΣ( ̄Д ̄;)。

文様部分は赤箔でくっきりと。
どうしてもオフセットだと色が沈んだり浅く見えたりでくっきり来なかったのです。
波の部分はパール箔。デボスもシンプルでよかったのですが、パールのほうが華やかになりました。
文字の部分は3号金

大事な金縁は現在この仕事ができる工場や職人が少なくなっているようで、頼む先にも営業さんが苦労している様子がうかがえました。
角が丸いデザインで、この場合抜き型を作るのではなく、金縁の時に加工してもらう(丸金加工)らしいです。

紐は赤房でも金房でもなく、同時に作成している洋風の商品で兼用できるベージュの房付き飾り紐に決定。
和の商品なので縦向きの封筒に寿のシール

美しさのバランスと商品として製作する利便性との兼ね合いを、デザイナーと現場の職人さんの意見も合わせて詰めていってやっと決まった仕様です。

ここでデザイナーから「神楽 KAGURA」という正式名称、商品のコンセプトを伝えるコピーをいただきました。
名前も決まって、商品化に向けて着々と取り組み始めます。
セットに入る出欠確認のためのハガキも、デザインパターンをアレンジして私がデザインを作らせてもらいました\(^w^)/(すでに発注した版をそのまま使うのがポイント)

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でも、金縁が剥がれやすい、というのが気になりますよね。

注文受付担当の事務所スタッフが日頃から商品の返品、クレームに苦しんでいるのを日々目にしていました。
返品の中にはこのくらいのことでも返品になってしまうのー? という微細なものもあり、
金縁が剥がれた「神楽 KAGURA」が返品の嵐に……とう悪い想像もしてしまいます。


そこで、事務所のスタッフみんなで相談してサンプルを取引先に送る時にあらかじめ注意書きを入れることにしました。
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「神楽 KAGURA」の金縁加工について
 金縁は繊細な加工です。コスレによる剥がれや傷が起きやすいのでお取扱いには十分ご注意ください。用紙の特性にもよりますが、多少の剥がれは完全になくすことは不可能です。何卒ご容赦ください。

上記に該当するものは製造上なくすことは現段階で不可能なため、基本的に「不良」扱いとはしておりません。弊社一同、発送の際に良品をお出しするように心がけております。何卒ご了解のうえ発注いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
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これで注文の時からある程度は了解していただけるはず…!!

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まずは7月のブライダルフェアに向けて、6月半ばにサンプル1000セット作ります。
サンプルは手慣れたセット係のスタッフが、取引先や営業先各所に新製品の案内を送るためにどんどん作っていきます。
営業さんもこのサンプルを持って取引先に回るのです。
デザイナーさん、職人さん、関わったスタッフみんなの願いを込めて、どうぞ売れますように!!

サンプルのうち、見本帳の作成もまずは30冊ぶん作りましょう、と社長からの指示。
見本帳はブライダルプランナーさんが、式場に来たカップルにこんなアイテムあるますよー、とお見せするツールです。
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新人の私とKちゃんが見本帳を担当することに。
以前ブログにも書きましたが、これがけっこう大変な仕事なでした。

実はまだ30冊ぶんは終わっていないのだった。。。


新商品の「エトワール」についても、和香のウェブサイトにアップして同じように製作裏話を書こうと思ってます。

さて、毎日のお仕事もがんばらなくっちゃー。



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# by wakocards | 2017-11-08 19:56 | ブライダル商品 | Comments(0)

和香のウェブサイトに新たに商品をアップしました。
「神楽 KAGURA」

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ブライダルアイテムが製品化されるまでの流れを一緒に体験させてもらった(私が入社して初めての)商品です。
「神楽 KAGURA」という名前も出来上がりの終盤になって正式名称がつきました。
あらためて思い起こすとなかなか感慨深いです。

この秋に向けて春先からスタートした企画ですが、メモを元に思い出しながら辿ってみようと思います。



2017年 3月4日 初めてのミーティング
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こういう新商品のミーティングに入れてもらってワクワクです。
この企画の発起人は営業のKさん。
お客様でもあるT社のデザイナーさんが作ったデザインがすでに出来ていました。
すでに素敵なものができる予感でいっぱい。
やはりデザイナーさんはすごいなあー!
T社でも販売するし(請負製作)、和香の製品として販売(自社製品)しても良い、というお互いの協力体制で作られる製品です。
もう一つ、洋風の商品も一緒に進めていますが、ここでは「神楽 KAGURA」の話だけにしておきますね。

おおよそのスケジュールとしては
・3月に試作を作る。
・4月までにヒアリングを終えて商品のデザインを完全版にする。
・5月には商品完成
・6月には販売開始を目指す。(←実際には間に合っていないのですが…^^;;;)

仮の名前は「青海波 seigaiha」
スノーホワイト系で真っ白な紙に金縁にするのがポイントだそうです。
金縁はコストがかかるので招待状と席次だけにして、席札やメニューにはなくても良い。
文字は金箔で、文様はしっかりした赤色にしたいという要望です。
印刷用紙を綴じる用途もある飾り紐は赤房か金房か、実際に作ってみてセットしてみて決めようということに。



2017年 4月4日 2回目のミーティング
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この時点で最初の予定からずれ込んでおりますが、試作品製作の具体的な打ち合わせ。
まずは招待状をいろんなバージョンで作ってみることに。
用紙:
①ハーフエアコットン 180kg
②グムンドコットン(ホワイト)210kg
③Mr.A(ホワイト)180kg
④アラベール(ウルトラホワイト)200kg
加工:
金縁 ①金 No.5 ②縁なし
文字箔押し ①金 No.5 ②つや消し金 No.101
波部分 ①パール箔押し ②デボスのみ(強め)
赤模様 ①オフセット印刷 ②赤箔

これの組み合わせを全種類作ろうと思ったら32種類!!!にまでなってしまうことが判明(組み合わせのエクセル表作りました)。
とりあえず作ってみて、T社のデザイナーに見てもらうものはバリエーションを絞り込んで持っていくことに。


用紙の手配(紙取りの計算)、銅版の発注、印刷、箔押し。
それぞれの担当者がそれぞれに取り組みます。
同時進行の別商品もあったので、結構立て込んでいましたが、なんとか試作完成。

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写真はバリエーションのうちの一部。
(左から)グムンドコットンのデボス+赤箔、金縁あり、文字も金箔。グムンドコットンのパール箔+オフセット赤、文字はつや消し金。
ハーフエアのパール箔+オフセット赤、文字はつや消し金。


営業Kさんが4月から5月の間、現場の意見も聞きつつデザイナーともやり取りを行いました。
そしてそのあと6月の頭にやっと仕様が決定するのです。
(続く)



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# by wakocards | 2017-11-07 13:00 | ブライダル商品 | Comments(0)

先週、お客様から電話がありました。
購入した商品が不良品ではないか? という問い合わせです (,,゚д゚)

受注や問い合わせを電話で受け付けている担当Oさんがお客様から詳しくお話を伺ったところによると「ダリア」に汚れがついているのではないかという内容でした。

「ダリア」はレーザー加工で細やかな切り抜きが施されている、和香のペーパーアイテムです。
表紙の切り抜かれたところから印刷用の色紙が見えて、イエロー(またはパープル)の花模様に見える、という造りです。
切り抜かれているので、表紙の白い紙が少しふわっと浮かんだときにできる陰影も美しく、人気の商品なのです。

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今回のお電話は、レーザー加工の際にうっすら焦げてしまう表紙の裏側の焼き色のことのようでした。

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最近ロフトなどで販売されているグリーティングカードも色々と見てみましたがレーザー加工のものはやはり裏側に茶色く焼き色がついています。

焼き色が目立たない機種も出てきているようですが完全とはいえず、レーザー加工を行うとどうしても焼き色がついてしまうのが現状のようです。何卒ご了承のうえお買い求めいただけると助かります。
その旨サイトの「ダリア」のページにも記載しました。

「ダリア」の商品ページはこちら。


この細かな加工は抜き型では無理で、裏が少し茶色くてもレーザーでないと出来ない技です。
以前来社いただいた際にジャパンアートレーザー(株)さんにもお話を伺ったのですが、箔押しと同じように機械に通す前に版を作ってその型をもとにレーザーが放射されるようです。
レーザー加工には適した紙と向いていない紙があるらしく、もしレーザー加工をしたいという方は用紙から相談されたほうがいいと思います〜!

もう一つ、こちらもお世話になっている荒川区のレーザー加工会社、
(株)ロッカ さんの動画もご紹介します。(音が出ます。ご注意を)

和香では、いろいろな技を持った協力会社さんとタッグを組んでお仕事をしています。お客様の要望を形にしていくためにこの加工はあそこに頼もう、とすぐに出てくる先輩の営業さんや、工場の職人さんの技と知識にはいつも感嘆させられます。

もちろん、自社製品であるバラエティに富んだブライダル商品も和洋各種取り揃えております。
6月に入って撮影した商品のアップがやっと終わりましたm(__)m

残るはこの秋の新商品「KAGURA 神楽」「エトワール」「ルミエール」です。
こちらは現在WEBアップのための作業中です。
制作の初めから関わってきたので、もっと詳しくご紹介しますね!
しばし、お待ちくださいませ。


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# by wakocards | 2017-11-06 01:33 | ブライダル商品 | Comments(0)

先日、平和紙業の営業さんが新商品の紙見本を持ってこられました。

いわゆる、ファンシーペーパーという種類の紙です。
長らく書籍雑誌を中心に仕事をしていたので、印刷用氏といえば書籍用の白い紙を扱うことばかりでした。

和香に入社してから、「アラベール」とか「スタードリーム」とか、キラキラした紙の名前が営業さんの口から飛び出すのをちょっとウキウキした気分で聞いています。

今回ご紹介する平和紙業さんの新商品は「キュリアス マター」
コチラにご案内ページがあります。

ジャガイモのデンプン成分を顔料とともに紙面にコーティング!!!
とりあえずクンクン嗅いでみましたがイモくさくはなかったです。

カラーバリエーションは6つ。
・ゴヤホワイト
・アンディナグレイ
・イビゼンカサンド
・デジレレッド
・アディロンブルー
・ブラックトリュフ

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ナチュラル系というよりはモダンな取り合わせ。
キレイな発色の青と赤がおフランスな感じ。

「ブラックトリュフ」って黒い紙のネーミングかー! 面白いなあ。
色を表現するのにも色々工夫を凝らすなあー(*^^*)
6つの色名は、世界各地のジャガイモの品種に由来しているそうです。

本当にこんな名前のジャガイモがあるか検索して見ましたよ〜。
6色全部は見つけられなかったけど……ありましたー!!!
「アディロンブルー」→ Adirondack Blue で画像検索
「デジレレッド」→ desiree potato で画像検索

和香のブライダルの新商品を作るときもネーミングを考えたりしましたが
ファンシーペーパーの名前も誰かが考えてつけているんですよね〜。
キュリアススキン、やキュリアスメタル は和香のお仕事でも使っているようです。
キュリアスマターも今後使うことがあるかもしれません^^


先日見積もりの出し方も教えてもらいましたが、紙のことがわかっていない現在、自分ではお見積もり作れない状況です。。。
印刷物の仕上がり寸法から計算して、紙の目を理解しつつどの大きさの紙をどのくらい仕入れるのがいい、とか。
紙のことちゃんと知りたいなあー。
というわけで昔購入して読まなかった本を引っ張り出してきたりして。

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和香に入社して2年目になります。
さあ、もっと精進するぞー!



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# by wakocards | 2017-10-30 19:01 | 紙のはなし | Comments(0)

寒いです、寒いです。
いきなり秋冬の到来を感じる今日この頃。
相変わらず制作仕事がいっぱいでなかなかブログをアップできておりませんが、和香の社員一同、毎日頑張っております。

最近、ブランドの商品タグのお仕事が入りました。
和香はブライダル商品を作っているメーカーですが、ショップの名刺や封筒、DMなどの各種印刷物のお仕事も請け負っています。

その商品タグにはトルソーがドレスを着ているデザインが施されており、そのデザインにエンボス加工を入れる指示がありました。
いつも箔押しには銅版を発注しています(たまにマグネシウム版っていう場合もありますが)。
エンボス版の時は、以前ブログを書きましたが、樹脂凸版+銅凹版の間に紙を通して浮きあげます。


今回のデザインではトルソーの上にドレス、という2重の浮き出しが必要です。
こういう時には「彫刻版」の出番です!

「彫刻版」というのは、段階的な凸凹をつけたり滑らかな曲線的な膨らみが表現できる版なのです!!!
(もちろんお値段はそれなりにするそうで、私が入社して数回しか発注依頼がありません)

お客様の仕事なので画像をアップすることはできませんが、その代わりに和香のブライダルアイテムのひとつ、「メルヘンベア」の彫刻版をご紹介しますね。

クマの毛並みもちゃんと表現できていて浮き出したクマにはパール箔、線と文字には銀、クマの目とドットには赤みのある金箔、黄色の箔と4種類の箔が施されています。

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ペーパーアイテム「メルヘンベア」はコチラ


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膨らみを表現する彫刻版(真鍮凹版)と、対になって押し上げるグレーのエポキシ樹脂凸版。

真鍮(しんちゅう)って改めて調べると、銅と亜鉛の合金なんですね。
銅版よりも保存性も高いようで、繰り返して長期間使いたい時にも彫刻版を頼むことがあるそうです。



さらに調べてみようと、村田金箔さんのサイトを見てみました。
「立体感」のための「版」という項目にGK(肉付け)版という表示が出ています。
これが彫刻版のことなのか村田金箔のKさんにもお話を伺いました。

GKというのは古くから彫刻版を作っているアメリカの会社のようで、古いおつきあいがあってそういう呼び名で掲載されているようです。
Kさんが手元にあったというGK版をわざわざ探して持ってきてくださいました。
これはとっても珍しいものを拝見させていただいているのでは…!!!

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真鍮の色が鈍く変色しているところに歴史を感じます。
最近のは随分と機械で加工できるようになってきていて、仕上げや微調整のみを職人の手彫りでやっているケースが多いようです。
が、アメリカの昔ながらの手法で全て手彫りで作っているところもまだ残っているのではないか、というお話でした。


ただ最近は日本の中でも優秀な会社があり、主にそこに頼んでいるらしいです。
大阪に本社のあるツジカワ株式会社さんです!

ツジカワさんでやったんですーという製品も見せてもらいました。
やはり勝手に掲載するのは控えますが、かなりメジャーなキャラクターやアーティストの表情を立体的に浮かべた商品は、とても目を引く出来上がりでした。
見せてもらった中でこれは大丈夫、というものの写真をアップしますね。

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圧がかかる所がうっすら色づくという「インキ箔」というのを使って押しているそうで、すごい立体感です。
(残念ながら「インキ箔」は今はもう製造されていないみたいです)
Kさん、貴重なものを見せていただき、ありがとうございます!!!!



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# by wakocards | 2017-10-19 13:01 | 版のはなし | Comments(0)