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濃い色の紙に黒で印刷するときのトンボ

先日のことです。
工場長でもある社長が、ある印刷物を見せてくれました。

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濃い青の手触り感のある紙にスミ色での印刷。
伝統的な雰囲気の波を表現したドット柄。この濃い印刷にシルバーの箔押しが入るそうで、
もうオシャレになること間違いなしですねー(*^^*)

と、フワフワした気持ちで見ていたのですが、
社長が伝えたかったのはそこではありませんでした。

「こういう濃い色の紙に黒っぽい色で印刷するときってトンボが見えないでしょ」

「えっ、あれ? トンボがどこかに印刷されているのですか?」

トンボというのはトリムマークとも言われますが、印刷物の仕上りの位置や断裁の場所を指定したり、多色刷りのときの位置あわせ(見当あわせ)に使ったりと、印刷の現場ではとても大事なものです。

なのに、この印刷物ではトンボが全然見えません。

ツルツルの紙だったらもう少し見えたかもしれませんが、デコボコ感のある紙で
なおさらわかりにくくなっているようです。

「こういうときにトンボを付ける場合、こうやってもらうといいんだよ」

濃い色の紙に黒で印刷するときのトンボ_e0358047_13303815.jpg

次に見せてもらったのはクリームがかったキラキラの白い紙にやはりクリーム色を刷った印刷物でした。

トンボの中にベタが塗ってあります!!!

「センタートンボや折トンボにもこうやって、目印を入れておくとわかりやすいんだよね」

濃い色の紙に黒で印刷するときのトンボ_e0358047_13304269.jpg

「なるほど〜〜!!!」

白い紙にCMYK4色印刷ばかりを主にやっていた私には目からウロコのテクニック。


いや、テクニックというよりも、現場の人が仕事しにくくならないような
気遣い、コミュニケーションというものなんですね。


【おさらい】
紙の種類や色によってはトンボがわかりにくくなる時がある。
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そういったときにはトンボがわかりやすくなるように、印をつけておくとGood!

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いつも勉強させていただいております。



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by wakocards | 2017-05-02 13:35 | データ作成のはなし