和香に入社して初めて目にしたものの一つが「抜き型」と言われるものです。
「抜き型」は専用の機械にセットして、紙の周りを変わった形に仕上げたり、丸い穴を開けたりするためのもので、抜き型専門の会社に依頼します。

切れ味鋭そうな刃が、厚さ2cmくらいの合板にはめ込んであります。
この抜き型のことを「トムソン型」というらしいです。
最初は、刃が怖いのと、刃こぼれや曲がりが心配で、いつでもそーっと持っていたのですが、最近だんだん慣れてきました(^^ゞ
雑に扱っていないか、気をつけようと思います。


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こちらの「抜き型」は、3つ折りのカードになるのですが、ぐるりと周囲にある刃が外刃と言って、紙の周りをカットします。

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中央に入った2本の線は筋押し用で、切れる刃ではありません。同時に周囲カットと筋押しの紙加工ができるのです。便利!

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こちらは外刃のほかに切り込み刃がついた型です。
厚手の紙に切り込みを入れてそこに別の印刷物ををセットしたりする場合、こういう「抜き型」が必要になります。

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このオレンジのうねうねは、保管するときに刃を保護するためのもの……ではありません。
(そう思っていた^^;;;)
弾力性のあるゴム製で「スポンジ」と呼ばれているのですが、機械にセットして抜きの作業を行うときに必要なもので、抜いた後、反発力を利用して型と紙がくっつかないようにするものらしいです。
このスポンジが、刃の周りと何もないところにも貼り付けてあります。
どの辺に貼っていくと作業がスムーズにいくのかも、経験によるものがありそうです。

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裏面を見ると型の形がわかりやすいようになってます。


こんなに可愛いコースターも作れます!(design by tomte

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ちなみにこちらのコースターは3種類の紙を合紙(ごうし)して、両面に箔押しして、仕上げに型抜きしたものです。
こちらは実は、いつも素敵なデザインで印刷をオーダーしてくれるトムテさんの2016年のクリスマスカードなのです(*^^*)→2017年のクリスマスカードについてはこちらで紹介させていただきました。
赤い紙と白い紙の間に緑の紙がサンドされていて、クリスマスカラーになっています!!!


抜きの工程は外注することもあるのですが、社内でも行っています。
和香で毎日活躍する平打ち抜き機械を紹介します。


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スーパープレス 650-ATB

これに、抜き型をセットして使います。

このスーパープレス、実際に使われているところが動画でアップされていましたのでリンクしますね。

この動画、抜き型のセットのところからピッチを設定して送り抜きしている様子がよく分かります。
和香でもこのように1枚1枚、丁寧に職人さんが抜き作業を行なっています〜!

抜き型や抜きの工程に関わる話はまだまだあるのですが、今日はこの辺にしておきますねー。


では、良い週末を\(^w^)/



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# by wakocards | 2018-03-09 12:02 | 和香ではたらくマシン紹介 | Comments(0)

3月です。
花粉がむちゃくちゃ飛んでます。

色々な締め切りが立て続けてブログを書く余裕がありませんでした。
お久しぶりでございますm(__)m

和香一同、みんな頑張ってますよー。

さらにまだご報告はできないのですが、
新たなブライダル商品のデザイン・制作にも取りかかっております。

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他社様のデザイン案件はご紹介するのが難しいと思いますが、
和香のブライダル商品ならば、形になって来たところでご案内できると思います。
そう、去年も3月の初めからスタートしたのでした。


今年の新商品もまたお知らせできるタイミングになりましたら告知しますね!



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# by wakocards | 2018-03-05 19:07 | 日々のこと | Comments(0)

最近のお仕事で、模様がふわっと浮かんだ和紙に箔押し、というものがありました。

これが何の紙か調べようと、社内にある紙の見本帳を見てみました。
こんな和紙専用の見本帳もあるんですね。

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「和紙の辻和」というところが作っている見本帳なので検索してみると
ホームページも味わいがあって素敵です。


さて、その和紙ですが、似たようなのがたくさんあるぞー。

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今回の仕事で使ったのはどうやら「レーヨン大礼紙」というらしいです。

「大礼紙」を調べると、下記のような記述が。
***
大礼紙とは、昭和天皇が即位された時に行われた大礼の儀式にちなんで作られた和紙です。
楮(こうぞ)の皮を小さく加工した華(はな)を散らした模様の上品な風合いとなっています。
***
このシュッと入っている模様のことを「はな」というんですね。


レーヨン大礼紙は、楮(こうぞ)の皮ではなく、 レーヨン繊維が漉き込まれているもののようです。

大礼紙について詳しく紹介しているページがあったのでリンクしておきます。
越前和紙を取り扱っている会社、株式会社杉原商店さんのメールマガジンのバックナンバーです。

「和紙屋 杉原商店」のサイトはこちら。紙漉き風景写真なんかもとっても味わいがあっていいわあ!

コンテンツが深い!
時間のあるときにでもゆっくり読んで勉強させていただきます。


越前和紙のふるさと福井県は今、大雪の被害で大変な状況だと思います。

ニュースでも報道されていた車の立ち往生はやっと解消されたようですが、まだまだ道路状況は悪いと思います。

先日ご注文頂いた福井県の取引先にもまだ商品を届けられずにいます。

皆さんの普段の生活が少しでも早く戻ってきますように。




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# by wakocards | 2018-02-09 20:15 | 紙のはなし | Comments(0)

素敵なデザイナーの素敵な年賀状、第二弾、参りますー。

アーティストとしての活動を精力的に行なっているデザイナー、佐々木久枝さんの年賀状です。


昨年の年賀状もコチラにご紹介しています。

今年も花と書を組み合わせた年賀状ですが、昨年は赤いバラに箔押し文字が舞い落ちるように降り注ぐイメージだったのに対して、今年はカーネーションのような花びらのピンクの花から箔押し文字が香りが広がるように立ち上っていくイメージのデザインです。

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カラー印刷まで終えたハガキ持ち込みで、そこに箔を押すお仕事依頼です。

箔押しされる前と後では、雰囲気がガラリと変わるのがわかります。
あえてトーン深めの写真に箔の文字がバッチリ乗ってます。

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綺麗ー!
お部屋に飾っておきたい!


前回、箔の色は赤みのあるつや消し金のNo.101でした。
今回は花がピンク色でやや青系の色味なので、赤みを抑えたつや消し金 No.111をご提案させていただきました。
青金、と言われた時はおおよそNo.108を使うことが多いようですが、場合によっては寒い印象になってしまいます。

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仕上がりにも満足していただき、ホッとしました。

今回もどうもありがとうございましたm(__)m



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# by wakocards | 2018-01-30 17:08 | 箔のはなし | Comments(0)

年明けてから締め切りが続いていてなかなか書けませんでしたが久しぶりのお仕事ブログです。

さてさて予告しておいた素敵なデザイナーの素敵な年賀状、第一弾です。

今年は戌年なので「戌」の文字がメインのデザインです。
風合いのある手漉き和紙に金箔、「戌」の右上のテンが赤箔の丸で全体をキュッと引き締めています。
和紙の色が3種類あって、少しずつ印象が違って面白い!

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こちらは、昨年鳥の羽の形の年賀状でうっとりさせてくれた、有限会社バウス様のデザインです。
(昨年の年賀状のブログはこちら
実はこの他にも、手書きの文字部分がスミ(黒)で印刷されたバージョンもありました。
普段パッケージを中心に筆文字を得意にしたたくさんのお仕事をされているだけあって
そちらの手書きの風合いもとても素敵でしたよー。

こんな手触り感のあるおめでたい年賀状、もらったら嬉しいですよねー。


けれども「ヤレ」が普段よりも多く出たお仕事でした〜。
一例をアップしますが、スミとアカの2色がズレてしまい、折れも出ています。
もちろんこういうのは納品時に検品して除いてあります。

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印刷というのはとにかく諸条件によって色々なトラブルがつきものです。
紙が折れたり曲がったり、インキがうまく乗っていなかったり。
とにかく商品にならないものを「ヤレ」と言います。
漢字で書くと「破(や)れ」になります。
「ヤレ 印刷」で検索するとこれを紹介したサイトがいろいろ出てきて面白いです。


なぜこんなに「ヤレ」が出たかというと、
手触り感ボッコボコ手漉き和紙だからです!
通常、印刷用紙は印刷機に通す時に、用紙の端をぴったりとそろえて、位置を整えます。
ところが手漉き和紙だとどうなるか?

紙の端は一枚一枚ふわっと自然に切れており、形も違えば厚さも違います。
端をぴったりとそろえることは不可能です。
表面もボコボコしているので、紙どうしが引っかかってしまいます。


相当苦労しただろうなー、と思い現場の職人さんに話を聞きに行きました。
その反応は想像と違っておりました!

宛名面の2色印刷の責任者、Iさん。
「端をきちんとはそろえられないけれど、思ったよりも折れも少なくて案外すんなり通りましたよ〜」
おおー、これまで数々の難しい印刷をこなしてきただけあって頼もしいお言葉。

箔押しを担当したHさん。
「金箔→赤箔の順番で箔押ししましたが、これはどちらの順番でも大丈夫ですね。
もちろん端がそろわないのでフィルム通りにはいきません。
(注:デザインを透明のフィルムで出力して、位置合わせしつつ箔押し用の銅版をセットするのです。通常の紙だとぴったり位置合わせができます)
それに、箔がつきにくい紙なのでどうしても強目に押すことになります。
そうすると箔の表面に紙の地模様が映ってくるので、ツヤツヤ感が少なくなってしまいます。
裏側にも押した跡がついてしまいます。
そういう色々なことが起きますが、それにご了解いただければ」
職人さんらしい、丁寧なお話でした。

確かに赤箔の丸の位置が動いて変わってしまっているのがお分かりでしょうか。
(それらを吸収してしまえるおおらかなデザインなのがありがたいです)
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【今回の教訓】
こういう手漉き和紙でも大丈夫! ただしデザインはおおらかな感じでお願いします〜!



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# by wakocards | 2018-01-24 19:33 | 紙のはなし | Comments(0)